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2006年12月16日 (土)

憲法9条と無防備宣言

 市内のデパートで自衛隊の方が何かを紹介されていた。何かと思えば、南極観測船「しらせ」が持ち帰った南極の氷を展示していた。氷は溶けながらプチプチと音を発していた。氷はともかく、南極観測船というのが海上自衛隊の船舶であったことに驚いた。気象庁か水産庁かと勝手に思っていた。

 で、まあ自衛官の募集もしていた。その気は無いけど、五十代と思われる自衛官の方に軽く話をした。
「自衛隊に興味はありますか?」
「ええ、一応徴兵制になった時のために。」
自衛官大爆笑。・・・・・・・・(笑い事でもないんだが)

「自衛隊が軍になったら何が変わりますか。」
「特別には変わらないでしょうね。海外への派遣は増えるでしょうが。」
「なるほど」
「ただ、今のままでは自衛官は自分の身さえ守れません。発砲されたらどうするのかさえ曖昧です。」
「そうですよね・・・。」

「ところで、竹島は日本の領土ですよね。」
「そうですね。」
「であれば、侵略ですよね。」
「そうですね。」
「取り返しに行かないんですか?」
「あははは。日本は武力行使を出来ませんからね。」
「つまり、やられたらやられっぱなしで、やったもん勝ちということですね。」
「そうなりますね。」

さらりと言うなよ。

「日本海の漁場は韓国に荒らされ放題ですよね。犠牲者まで出ていますし。海上保安庁は頑張っていますが、海上自衛隊はどうですか。」
「連携してやっています。」

ううーーーーむ

話はかわって。
あんた何様?日記 様のところで、無防備宣言について取り上げられている。
似顔絵作家・秋元裕美子さん、「無防備マンが行く!」出版
だそうな。
『無防備マンが「無防備地域とは、私たちの住む地域から戦争のできない環境作りをしようということ」とタロウ少年に説明する。秋元さんが沖縄戦の体験者に取材した内容や憲法9条の解説も盛り込み、「平和憲法の理念を具体化し、いかすことが大事」と訴えている。』

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レビュアー: ウラヌス (奈良県) - レビューをすべて見る
基本的にこの本で主張している事は「軍備があるから戦争が起こる」「無防備都市宣言を行えば攻撃されない」なのですが、これらは前提条件から間違っています。
国家の三大要素として領土・憲法・国民がありますが、国際社会に警察に相当する超国家機関が存在しない(国連軍がこれに相当するでしょうが実際には大国間の相互不信により本当の意味での国連軍は結成されていません)ため、自らの手で国家を守らなければいけない以上、軍備は無くすわけにはいかないでしょう。
この本では軍備が侵略のためだけではなく国民を守り、抑止力となっている事を無視していますし、仮に全ての国家が軍隊を無くすとしてもほぼ同時に行わなくてはなりませんし、一国が抜け駆けをして再軍備をすればそれでおしまいです。
また、戦争が起こった事態に想定された無防備都市宣言を平時に適用するなど馬鹿げています。確かに攻撃はされないかも知れませんが、占領されてしまうことは確実ですし、占領された市民の生命・財産が安全であるという保証もありません。(ジュネーヴ条約がしばしば破られた事例は数多く存在します)

自国の軍隊を信用しない一方で敵国の軍隊を信頼するとはどう考えても矛盾した主張です。

つまり、無防備都市宣言とは自己責任の放棄であり、他者への依存という実に無責任な行為であると同時に侵略者を呼び込む危険な側面を持っていると言わざるを得ません。

レビュアー: 星 - レビューをすべて見る
この本には無防備都市宣言の成功例として前島のことが書かれてあるが、実際は艦砲射撃により住民1人が死亡している。また、ドレスデンでは無防備都市宣言を完全に無視され、無差別爆撃を受け、15万人もの人が亡くなっている。このような事実があるにも関わらず、作者はそのことに全く触れず、あたかも無防備都市宣言が失敗することはないかのように書いている。
無防備都市宣言について意見を述べるのは結構だが、事実の捏造は許されることではない。

レビュアー: 殺MUBOUBI "殺あきもと" (東京都) - レビューをすべて見る
 無防備とはなんて素晴らしいのだろう。この思想が世界中に広まれば世界はきっと平和になりますね。
 あきもと先生にはこの思想を広めるために世界中を周ってほしいです。日本より先にお隣の中国、韓国、北朝鮮から運動をするべきだと思います。その時に、あきもと先生は人民を解放する軍隊にも無防備を勧めてくれるはずです。

レビュアー: どらっへ (兵庫県宝塚(Japan)) - レビューをすべて見る    
 ベルギーは第2次世界大戦時にナチスに対し、無抵抗、無防備で領土を突っ切らせ、フランス占領に手を貸したようなものです。
 中立で有名なスイスは『武力』と『徴兵制』が有ったから、自治独立を守れただけ。
 これを現代の生活に例えると、家から鍵も掛けずに強盗入り放題の状態で外出し、お金を見せびらかしながら、歩き、人を殺したいと思ってる人間に、命を差し出すようなモンです。
 異常以外のなんでもないです。

 国家が無防備であると言う事は誰かが被害を受けるという事です。自分が助かれば、誰を犠牲にしても良いといってるの同じだと思います。
 第一、無防備と言うのは主義主張をしない事だとすると、この本を出した事(主義主張)で矛盾してませんか?
 あと『ドレスデン爆撃』知ってますか?
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まったくもって、憲法9条がそれほど素晴らしく有効的なものならば、まず中国や北朝鮮に持たせるべきですな。

無防備宣言が有効であるならば、無防備宣言そのものが不要だと思うんだが。

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» 2006年12月 船の科学館 その2 [マイ・つるかわ・生活〜鶴川住人日記、東京近郊おでかけメモ、キャンプのメモ]
船の科学館続きです。今度は、科学館に常設している船です。 ご存知の初代南極観測船「宗谷」。元々は、旧ソビエトの商船として、日本で建造されたのですが、第二次大戦に巻き込まれ、引き渡されず。そして、旧日本軍軍艦、引き上げ船、南極観測船と船としては数奇な運命をたどります。さらに、南極観測船として退役後も、巡視船として北海道で活躍。南極観測船としてその名を残す船となりました。... [続きを読む]

受信: 2006年12月18日 (月) 22:10

» 無防備マンをぶっとばせ~立ち読みしてきたよ(書評) 11/15 [雑感だらけ]
今日が発売日ということで書店に行ってきました。。 立ち読みで済ませたのは当然ながら印税が著者に渡るのが嫌だからです。 そんなわけで読んだ感想を ・アメリカは悪 ・安倍晋三、麻生太郎は悪 ・大問題になったイスラエル関連の話はばっさり削除 ・そのくせあっさり論破されている前島の件は掲載している ・九条憲護は見た目どおりの キチガイ ・沖縄戦について偏向的な視点 ・マハトマ・ガンジーの非暴力非服従運動を無防備都市運動と同一視している。 こんなところです。 ひどい作品ですよ。これは。... [続きを読む]

受信: 2006年12月20日 (水) 03:50

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